読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

横井晃子の日記

このブログは、主に私が学んでいるビジョン心理学についての体験や学んだことをコンテンツとしたものです。このブログの内容は私の理解に基づいて書かれたものであり、 VDIやその他のビジョン心理学のトレーナーや組織には一切の責任はありません。

長谷川 真理子先生の講演を聴いて(2)-共感の段階-

心と科学
長谷川先生の講演のレポートの続きです(はこちら)
 
今回は、「共感」の種類についてのお話です。どうもいろいろ調べてみると、認知科学などで共感のレベルや定義についてはさまざまあるようですが、ここでは講演の内容をベースに書いてみます。
 
共感をここでは「相手の気持ちを感じること」の全部をひっくるめていると考えてください。
 
共感には主に4種類あるようです。
 
情動伝染 魚類などかなり心とはおよそかけ離れていそうな生物にもあるそうです。ある個体の感情(パニック)などが同じ場所にいるほかの個体にも伝わるような場合です。もちろん人間の赤ちゃんにもあって、一人が泣き出すとみんなが泣き出すようなものをさします。おそらく、自分と他の人の区別があまりない状態でおきる気持ちの同調のようなものを指していると思います。
 
・情動共感 もらい泣きのように、その気持ちを持っているのは自分ではないことはわかっているけれども、その感情が自己に喚起されるようなケースを指すそうです。
 
・認知的他者理解 他の人は自分とどう違っているのか理解できており、相手の気持ちが何かがわかっている状態のようです。
 
・認知的共感 震災などでボランティアに行くようなことですね、とおっしゃっていたのですが、おそらく相手の状況や気持ちを察して、行動が行われるようなケースを指すのだと思います。
 
 
この四つは、情動伝染→情動共感→認知的他者理解→認知的共感という4段階として成長の段階を経てレベルアップするようなイメージで説明されていた印象を受けました。
 
これは、実はちょっと引いて考えてみると、面白いことに気がつきます。「共感」のうち、感情を感じることは成長の初期の段階に起こるもので、相手の状況を冷静に認識することやそれにともなって行動することが成長の方向だと示されているからです。
 
調べてみると、前半の二つを情動的共感、後半の二つを認知的共感として区別する考え方もあるようですが、人間の成長としては認知的共感が成熟の方向性として捉えるのが一般的なのかもしれません。これについてはいろいろと面白く考察する余地のあることのような気がしています。